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【2025年最新】リスティング広告とは?仕組みや運用方法を解説!

  • 更新日:2025.06.01
  • 公開日:2025.06.01

Web広告はマーケティング戦略において欠かせない存在になっています。SNS広告やディスプレイ広告など様々な形式や媒体がありますが、特にGoogleのリスティング広告は王道の集客手段であり、費用対効果の高さから多くの企業が導入しています。

本記事では、「リスティング広告の基本的な仕組み」「リスティング広告の特徴」について紹介します。集客にお悩みを抱えている方や、リスティング広告を検討している方のご参考になればと思います。

《本記事はこんな方におすすめです》

・リスティング広告の基本を学びたい方
・リスティング広告を活用すべきか迷っている方
・リスティング広告の始めたい方

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、主にGoogleやYahoo!で配信されるWeb広告の一種です。スポンサー」や「広告」と表記されているので広告だと判断することができます。

2025年3月時点で、日本における検索エンジンのシェアは、Googleが約80%、Yahoo!が約9%です。つまり、この2つの検索エンジンを押さえておけば、全体の約90%をカバーすることができます。
(参考:Stat Counter Global Stats
なお、リスティング広告には、「検索連動型広告(サーチ広告)」「ディスプレイ広告」の2種類があります。

検索連動型広告とは?

検索連動型広告(サーチ広告)とは、検索語句に連動した”テキスト形式“の広告です。GoogleやYahoo!では、検索結果の上部や下部に広告枠(スポンサー枠)があり、検索語句に関連した広告が掲載される仕組みになっています。

ディスプレイ広告とは?

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリに設置された広告枠に表示される”画像(バナー)形式”や”動画形式”の広告です。「バナー広告」と呼ばれることもあります。

リスティング広告というと、通常は「検索連動型広告(サーチ広告)」を意味することが多いですが、厳密には、「検索連動型広告(サーチ広告)」と「ディスプレイ広告」の2種類を指します。筆者や話者によって、片方を意味するのか、両方を意味するのかは異なるので、どちらの意味で使っているのかは注意が必要です。
※本記事では「検索連動型広告」について解説します。

広告が掲載される仕組み

リスティング広告は、検索結果に掲載する広告を「オークション形式」で決定しています。つまり、「広告を出す」とは、「GoogleやYahoo!の掲載枠に対して“入札する”」ことを意味します。

広告主は、どんなキーワードの検索結果に広告を掲載したいのかを決め、1クリックあたりの「上限金額(入札単価)」を設定します。そして、ユーザーがその語句を検索した瞬間に、他の広告主との競りが行われ、結果として掲載される広告と順番が決定されます。オークションは、ユーザーが検索する度に行われるため、掲載される広告や掲載順位は常に変動します。

広告はすぐに配信できる

リスティング広告は、すぐに配信することが可能です。たとえ広告枠を大手企業が独占していても、運用次第では上部に掲載することができ、即効性を期待できます。

なお、高い入札額で配信すると獲得単価は高くなり、費用対効果も良くなりません。そのため、適切な価格で入札戦略を行うことが重要です。近年、効果の高さから多くの企業が出稿し、クリック単価が高騰しています。他社の動きを読みながら入札額を変えていくなど、緻密な運用が求められます

掲載順位は入札額だけではない

掲載順位には「入札額」が影響することを先述しましたが、実際は入札額のほかに、「品質スコア」という指標も影響します。品質スコアとは、クリック率やキーワードと広告文やサイトの関連性、サイトの利便性、広告表示オプションによって、10段階で評価されるスコアです。品質スコアが高いとクリック単価を抑えることができるので、広告に対する費用対効果も良くなります。

広告ランク(掲載順位)は、「入札単価 × 品質スコア」で評価される。

掲載順位が入札単価だけで決定する場合は「A社」が一番上に掲載されますが、実際には「品質スコア」が影響するため、「B社」の広告が一番上に掲載されます。

「入札額=実際にかかる費用」ではない

「入札単価 = 実際にかかる費用」ではありません。入札額はあくまで上限額(「1クリックあたりいくらまでなら払いますよ」)になります。なお、実際のクリック単価は、「掲載順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア+1円」で算出されます。

リスティング広告のメリット

・顕在層にリーチできる。
・データの即時性
・クリック課金制
・PDCAを回しやすい

①顕在層にリーチできる

リスティング広告は、広告主が管理画面で設定したキーワードに基づき、ユーザーの検索結果に広告を表示する仕組みです。適切なキーワードを選定することで、商品やサービスへの関心が高い顕在層ユーザーに対して、効果的にアプローチすることが可能です。キーワードのマッチタイプには「完全一致」「フレーズ一致」「インテントマッチ」があり、配信対象の範囲を調整しながら、より効率的に広告運用を行うことが大切です。

また、リスティング広告は、「エリア・時間帯・年齢・性別・デバイス」などの条件を細かく絞り込んで配信できる点が大きな特徴です。中でもエリア設定は柔軟性が高く、「特定の地点から半径◯km」といった形で指定することが可能です。そのため、店舗型ビジネスにおいては、既存顧客の居住エリアや来店傾向を踏まえて配信エリアを設定することで、より効果的な集客につなげることができます。

②データの即時性

リスティング広告は、「キーワード」や「広告文」など必要最低限の項目を設定すれば、すぐに配信することができます。広告の審査は、基本的にシステムが自動で処理し、早ければ数分で完了します。

また、設定を変更した際は、すぐに反映されます。マーケティングは効果改善が重要です。

③クリックされなければ費用がかからない

リスティング広告は、「クリック課金型制度」を採用しています。クリック課金とは、ユーザーがクリックする毎に広告費が課金される方式です。ユーザーが広告をクリックするということは、サービスに興味があり、見込みの高いユーザーである可能性が高いため、無駄な費用にはなりづらいのが特徴です。

④PDCAを回しやすい

リスティング広告は、配信結果のデータがすぐに反映されるので、PDCAを回しやすいのが特徴です。例えば、表示回数やクリック数、クリック率、平均クリック単価、検索クエリなどの項目を確認することができるので迅速な効果改善やABテストが可能です。

リスティング広告のデメリット

①認知拡大には向かない場合がある

検索連動型広告は、テキスト形式の広告になるため、画像広告に比べると視覚情報が少なく、知名度を上げたい場合には向いていません。目標を認知拡大にする場合は、画像や動画形式の集客チャネルを活用することを推奨します。なお、あるキーワードを検索すると、必ず上部にその広告が出てくるなど工夫すれば認知向上を目指すことは可能です。

②人気の高いキーワードは広告費が高い

キーワードによって、検索ボリュームや競合の有無は大きく異なります。人気のキーワードや競合が密集しているエリアの場合はクリック単価が高騰している傾向にあり、しっかりと見極める必要があります。

③継続的なコストがかかる

SEO対策とは異なり、広告配信は費用を使い続けないと配信は停止されてしまいます。また、予算が少ないと、例えば、午前中で予算を使い切った場合には、午後に配信されなくなってしまい、ユーザーの獲得機会を損失してしまう可能性があります。

④広告をクリックした先のページがイマイチだと効果が出ない

配信設定や広告運用が上手くでき、ニーズの高いユーザーの閲覧数が増えたとしても、広告をクリックした先のページがイマイチだと離脱につながり効果は出ません。成果を出すには、広告だけでなく、クリエイティブ(デザイン、訴求力、魅力、信頼性など)をしっかりと整えることが重要です。

⑤広告を避けるユーザーもいる

広告は、すべてのユーザーに好意的な印象を持ってもらえるわけではありません。ほとんどの場合、広告はSEO(自然検索枠)に比べるとクリック率は劣るため、そういったユーザーにはSEO対策を通してアプローチすることが大切です。なお、リスティング広告は、クリック率は低い傾向にありますが、それでも3〜15%程度の流入は期待できます。

⑥運用に工数がかかる

広告の運用方針は、目標(獲得数を増やす・獲得単価を下げる、など)によって異なります。また、競合他社とのオークションになるので、緻密な運用と戦略や分析が必要不可欠です。AIによる配信設定もございますが、すべてを頼るのは危険です。結局は、「AI vs AI」になった時に、これまでのデータやいかに人間による手動設定が出来ているかが鍵となります。

リスティング広告で効果を出すには?

リスティング広告で効果を出すための重要なポイントについて紹介します。

① キーワード選定
② 広告ランクを高める
③ PDCAを回して改善

PDCAを回して改善していく

リスティング広告はオークション形式なので、人気なキーワードは価格が高騰します。そのため、競合他社が出稿していないキーワードを見つけるのも重要なポイントです。なお、目的に応じたキーワードで配信しないと、予約や申し込み、資料請求などCVに繋がらないので注意が必要です。キーワード選定は、Googleが無料で提供している「キーワードプランナー」というツールを活用するのがおすすめです。候補として表示されたキーワードは、検索ボリュームだけでなく、入札単価目安や競合性も分かります。

広告ランクを高める

広告ランクを高めることができれば、入札単価(クリック単価)を抑えられることができ、高い費用対効果を期待できます。広告ランクは、「品質スコア」が高いほど高くなります。品質スコアは、主に「推定クリック率」「広告と検索キーワードの関連性」「ランディングページの利便性」が反映されるため、魅力的な広告文であり、有益かつ操作しやすいランディングページにすることが大切です。

PDCAを回して検証・改善

「広告文(見出しや説明文など)」や「ランディングページ(リンク先のページ)」は、定期的に見直し、より高いパフォーマンスを発揮できるように改善することが大切です。広告がクリックされていても離脱率が高いと成果は出ないため、特にクリエイティブは、運用スキルよりも重要となります。

リスティング広告の費用感

リスティング広告に必要な予算は、ビジネスの規模や目的に応じて大きく異なります。

たとえば、大手企業では月に数百万円から数千万円を投じるケースもありますが、中小企業の場合、月額10〜50万円からスタートすることが一般的です。運用を始めると、クリック単価やコンバージョン率などのデータが蓄積されるので、それらをもとに分析することで適切な予算配分に寄せることが可能になります。初期段階ではテスト的に配信し、成果を見ながら徐々に調整していくことで、無駄を抑えた安定的な運用が実現できます。

代理店の手数料相場

リスティング広告運用を代理店に依頼する場合は、運用代行手数料を支払う必要があります。一般的には、月に運用する(媒体)広告費の20%が相場になっています。

SEO対策とどっちがいいの?

インターネットで集客を行う場合、「SEO対策」と「リスティング広告」が集客チャネルとして王道です。

SEO対策とは?

GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果は、「スポンサー枠」と「オーガニック検索枠」で構成されています。スポンサー枠には「広告」が表示され、オーガニック検索枠には、Googleが検索意図を汲み取り、最適だと判断したサイトが表示されます。このオーガニック検索枠を「自然検索枠」とも呼び、上位表示させるためにWebサイトを最適化する施策を「SEO対策」と呼びます。

併用するのがおすすめ

結論、広告とSEOは併用することが望ましいです。広告嫌いな人は一定数存在し、見込みユーザーであっても広告嫌いであれば、広告からの流入は期待できません。また、広告を配信し続ける場合は、継続的に費用が発生するため、上位表示が見込めるキーワードはSEO対策することで、費用を削減する、または検索結果の2枠を埋めることが可能です。一方で、SEO対策は長期的な施策になるため、即効性を求める場合は広告が最適となります。

まずは広告運用についてプロに無料相談

広告で成果を出すためには、様々な要素(業界やサービス、売上や予算、時期、ターゲット)を軸に、方針や戦略を策定することが大切です。何が選択肢としてあるのか、どの手段が相応しいのか、優先順位はどうなるか、を判断するためにも、まずは多くの集客チャネルを理解することが大切です。

  • 《この記事の執筆》
    白井 俊久
  • 白井 俊久

    株式会社WeBridge
    代表取締役

  • 《この記事の執筆》
    川島 亮太
  • 川島 亮太

    株式会社WeBridge
    WEBマーケティング事業部
    SEOコンサルタント・マーケター

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