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SEO対策の内部指示書とは?内部対策が重要な理由

  • 更新日:2025.09.10
  • 公開日:2025.09.10

SEO対策で「内部対策」は重要な施策のひとつです。検索エンジンはサイトの内部構造や整合性を重視して評価しているため、コンテンツや被リンクだけに依存する施策では効果が限定的になります。内部対策によって、クローラビリティの向上やユーザビリティの改善を実施することで検索結果での上位表示につながります。

SEO対策を代理店に委託している場合、内部対策の実施方法として「SEOコンサルタントが作成した内部指示書をエンジニアや制作会社に実装してもらう方法」と、「SEOコンサルタントが直接サイトにアクセスして修正する方法」があります。

本記事では、「内部指示書の概要」について分かりやすく解説します。これからSEO対策をお考えの方や、内部対策が不十分だと感じている方にとって少しでもお役に立てればと思います。

《本記事はこんな方におすすめです》

・内部対策の実施方法を知りたい方

・内部指示書について知りたい方

SEO対策の内部対策とは?

内部対策とは、ウェブサイトの内部構造やコードを最適化する施策です。

Googleが定めるガイドラインに則ってウェブサイトを最適化することで、検索エンジン(クローラー)がサイト構造やページ内容を正しく理解し、評価が伸びやすくなります。また、サイトを使いやすいように整備することで、ユーザビリティも向上します。

クローラビリティ:検索エンジン(クローラー)がウェブサイトのページをどれだけ見つけやすく、内容を理解しやすいか

内部対策を行うことで、クローラビリティが向上し、良質なコンテンツが検索結果に表示されやすくなります。

内部対策が重要な理由

SEO対策において内部対策が重要な理由は、内部が検索エンジンがウェブサイトを評価する際の基盤だからです。

検索エンジンはクロール(巡回)とインデックス(登録)を通じてコンテンツを認識します。その際にサイトの内部リンク構造が整理されていないと、重要なページが発見されにくくなり、評価の機会を逃してしまいます。また、HTMLタグの適切な設定やモバイル対応、ページ表示速度の改善といった内部施策は、検索エンジンの評価だけでなくユーザーの利便性にも直結します。

参考:Googleの検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について | Google 検索セントラル

SEO対策の内部指示書とは?

内部指示書とは、現状の問題点を洗い出し、実施すべき施策をエンジニアや制作会社が正しく実装できるように内容を整理した指示書です。通常、内部指示書はスライド形式(PDFなど)で納品されます。

SEO対策はSEO知識だけでは対応が難しく、エンジニアやライターと連携して進めることが多いです。

内部指示書の作成

通常、SEOコンサルタントが「要件定義書」や「内部指示書」という形で作成します。ガイドラインや最近の傾向をもとに、各項目ごとに現状と改善案を指示します。

内部指示書の内容とは?

簡易的な内部指示書の場合、基本的なタグや、サイト構造・内部リンクの見直し、ページ表示速度など約20項目について記載されています。

サイト改修規模で再設計を行う場合は、UI/UXに関する内容も含まれていることがあり、離脱防止やコンバージョン率の改善を目的とした指示内容が記載されていることがあります。

内部指示書の例を紹介

内部指示書には、「対象URL」「施策概要・詳細」、「修正前と修正後」が記載されています。

添付画像は「タイトルタグ」に関するイメージです。

SEOでは、タイトルに対策キーワードを「完全一致」かつ、できる限り「先頭」に含めることが効果的です。また、文字数は30文字以内に収めることで、省略されずに表示させることができます。改善前のタイトルは「社名」だけだったので、サービス名やエリア名を含めた形に改善します。

タイトルタグは、検索結果でのクリック率向上につながります。キーワードと検索意図を一致させることが大切です。

内部指示書の注意点

内部対策を実施する際は、ウェブサイトの編集権限や問題が発生した際の責任の所在に関わることなので注意が必要です。

また、専門的な内容は分からなくても、修正前と修正後の違いについては理解できるかと思いますので、反映前に業態に適しているか確認することが大切です。

まとめ

内部対策は、「検索エンジンにとって理解しやすく、ユーザーにとって使いやすいサイト」に改善するための施策です。

それぞれのウェブページが適切に評価を受けることができれば、外部対策やコンテンツ施策と掛け合わせることで、検索意図を満たしたコンテンツは上位表示されます。また、ユーザーにとって使いやすいサイトであれば、成果にも繋がりやすくなります。

  • 《この記事の執筆》
    白井 俊久
  • 白井 俊久

    株式会社WeBridge
    代表取締役

  • 《この記事の執筆》
    川島 亮太
  • 川島 亮太

    株式会社WeBridge
    WEBマーケティング事業部
    SEOコンサルタント・マーケター

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