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【2025年最新版】クリニックのMEO対策を解説!効果的な集患方法とは?
- 更新日:2025.08.15
- 公開日:2025.08.15
患者数の減少や競合クリニックの増加に悩む医療機関にとって、オンラインでの存在感を高めることが重要になっています。近年では、Googleを活用してクリニックを探す患者が急増しており、検索結果の上位に表示されるかどうかで集患力を大きく左右します。そこで注目されているのが「MEO対策」です。
本記事では、「クリニックのMEO対策」や「クリニックの集患効果を高める方法」について分かりやすく解説します。地域密着型の店舗ビジネスに特化した効果的な集客方法ですので、集患にお悩みのクリニック様にとって少しでもお役に立てればと思います。
目次
クリニックのMEO対策とは?
出典:Google
MEO(Map Engine Optimizationの略)とは、Googleマップでの検索結果の上位表示を目指す施策です。
クリニックを探す際に、多くの人がローカル検索「地域名(エリア名)×診療科目・症状・疾患・検査」を検索します。
「新宿 内科」「大阪市 耳鼻科」「東京駅 糖尿病」「札幌 アレルギー検査」「梅田 頭痛 病院」「博多 皮膚科 おすすめ」など
上記のようなキーワードを検索したユーザーは、まさにクリニックを探している可能性が高く、顕在層に当たります。そのため、検索結果の上部にクリニック情報が表示されれば、ユーザーの目に留まりやすくなり、選ばれやすいクリニックになります。
なお、MEO対策の目的は、単に検索結果の表示順位を上げる、あるいは上位を維持することだけではありません。
重要なのは、クリニックのプロフィールや口コミを見てもらい、患者の行動(アクション)を増やすことです。
Googleビジネスプロフィールとは?
MEO対策の中心となるのが、Googleビジネスプロフィール(GBP)という無料の店舗アカウントです。オーナー確認を終えると、クリニックの基本情報や写真、口コミの返信などを一元管理できます。
プロフィールが充実していると、ホームページへのアクセス数や来院率が向上し、広告費を抑えながらも継続的な集患や認知に繋がります。
クリニックのMEO対策が重要な理由
医療マーケティングにおいて、MEO対策は集患する上で欠かせない施策です。
検索から集患に繋がる
MEO対策が重要とされる理由として、Googleの圧倒的な利用率が挙げられます。多くの人が日常的にスマートフォンで情報収集を行い、クリニックを探す際はGoogle検索やGoogleマップを利用する傾向があります。検索結果で上位表示される情報は視認性が高く、ユーザーの選択肢として真っ先に検討されやすいため、直接的な来院につながる可能性が高いです。つまり、地域名や診療科目などを検索した際に、自院を見つけやすい状態にしておくことは、集患の効率を飛躍的に高める有力な施策と言えます。
ローカルSEOにも対応
MEO対策はGoogleマップ内での表示順位向上だけでなく、Google検索結果に表示されるローカルパックにも影響します。ローカルパックとは、検索結果の上部に「マップと3つの店舗情報」が表示される枠のことです。Googleビジネスプロフィールに登録された店舗情報に基づいて表示され、ユーザーはこれらの情報を基に店舗を比較検討する傾向があります。
多くの人はGoogleマップを直接開くだけでなく、Google検索から地域や診療科目を組み合わせたローカル検索を行っており、この表示枠に入ることでクリニックの認知度と集患効率が大きく向上します。そのため、MEO対策はGoogleマップ利用者だけでなく、検索エンジン利用者全体を対象とした集患戦略として欠かせない位置づけとなっています。
早く始めるほど有利
MEO対策は着手の早さが成果に直結します。その理由は、時間の経過とともに評価や情報量が蓄積され、検索エンジンからの信頼度が高まるためです。特に口コミは、件数や内容が充実することでユーザーからの信頼だけでなく、Googleの評価指標にも良い影響を与えます。早い段階から取り組むことで、競合より多くの口コミや写真、投稿といったコンテンツを蓄積でき、結果的に表示順位の安定化と上位表示が期待できます。継続的な更新と評価の積み重ねが、長期的な集患力を育てる鍵となります。
クリニックがMEO対策を行うメリット
費用対効果が高い
Googleビジネスプロフィールは無料で登録することができ、費用は一切かかりません。初期設定や運用を低コスト(月額2〜5万円程度)で外部委託することもできるので、本業に専念したいが集患を促進したい場合は外注することもおすすめです。
安定した集患の仕組みづくり
MEO対策で検索結果に上位表示されると、順位は安定する傾向があります。アルゴリズムの変動や競合の動きによって多少の前後はあるものの、適切な運用を続けていれば大きく順位が下がるケースは少ないため、長期的に安定した集患が期待できます。定着すると継続的なアクセス流入が見込めるため、持続的に患者数を確保したいクリニックにとって、MEO対策は非常に有効な施策となります。
専門知識はあまりいらない
MEO対策は、SEO対策や広告運用に比べると専門的な知識や高度なノウハウを必要とする場面が少なく、比較的取り組みやすい施策です。Googleビジネスプロフィールの情報を正確かつ充実させ、写真や投稿を定期的に更新し、口コミへの返信や評価の獲得を継続することで、十分に効果を得られる可能性があります。
クリニックがMEO対策を行うデメリット
工数がかかる
MEO対策は、単にGoogleビジネスプロフィールを登録すれば良いというわけではありません。プロフィール情報の整備や最新情報の更新、写真の追加、口コミへの返信など、成果を維持するためには継続的な運用が欠かせません。特に口コミ対応や投稿作成は、日々の業務と並行して行う必要があるため、時間や人員の確保が求められます。作業を後回しにすると情報が古くなり、順位や信頼性の低下に繋がる可能性があるため、MEO対策では継続的なメンテナンス体制を整えることが重要です。
効果が出るまでに時間がかかる
登録や情報整備を行っても、すぐに順位が上がるわけではなく、口コミの蓄積や投稿の継続、ユーザーからの行動データが評価に反映されるまで一定の期間が必要です。特に競合が多いエリアや人気の診療科目では、成果が出るまでに数カ月を要することもあります。そのため、数日以内といった短期的な集患を目的とする場合には不向きであり、長期的な視点で取り組むことが求められます。
上位表示されても集患に繋がるとは限らない
MEO対策で上位表示されても、必ずしも集患に直結するとは限りません。理由の一つは、多くのユーザーが検索結果に表示された複数のクリニックを比較検討する傾向にあるためです。例えば、診療時間、口コミ評価、写真の雰囲気、アクセスの良さ、公式サイトの内容など、さまざまな要素を見比べてから来院を決めるケースが多く見られます。そのため、単に上位表示されるだけではなく、魅力的で信頼感のあるプロフィール情報や写真、肯定的な口コミの蓄積が重要になります。MEOでの順位向上はあくまでスタート地点であり、その後の情報充実度やブランディングが来院につながる決め手となります。
MEO順位が決まる仕組み
Googleは公式ヘルプページにて「ローカル検索結果のランキングを決定する要素」について以下のように言及しています。
“ローカル検索結果は、主に関連性、距離、人気度に基づいて表示されます。これらの要素を組み合わせて、最適な検索結果が表示されます。”(引用:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)
関連性
関連性とは、ユーザーの検索キーワードとクリニックの情報がどれだけ合致しているかを示すものです。
主に以下の要素が関連性に影響を与えます。
・ビジネスカテゴリーの適切な設定
・ビジネス名、説明文、投稿内容でのキーワードの適切な使用
・ウェブサイトの内容とGoogleマイビジネスの情報の一致
距離
距離とは、ユーザーの現在地や指定した地点からクリニックの所在地までの距離を指します。ユーザーの位置情報を変更したり、クリニックの所在地を変更することはできないので、距離は対策できない項目になります。
知名度(人気度)
知名度とは、そのクリニックがオンライン上でどれだけ有名であるかを指します。
主に以下の要素が知名度に影響を与えます。
・クチコミの数と評価(レビュー)
・Googleでの指名検索ボリューム
・ウェブサイトの被リンク数
・サイテーションの数(NAP情報の数)
NAP情報とは、「Name(名称)・Address(住所)・Phone(電話番号)」の頭文字を取ったもので、Googleビジネスプロフィールや公式サイト、他のポータルサイトなどに掲載される基本的な店舗・クリニック情報を指します。
クチコミ対策はもちろんのこと、インターネット上(外部サイト)にどれだけNAP情報が引用・言及されているかが重要になります。
参考:クチコミ対策とは?口コミの評価を高める方法について解説!
クリニックのMEO対策で重要なポイント
Googleは公式ヘルプページで、「ローカル検索結果のランキングを改善するヒント」について言及しています。
ビジネス情報を最新の状態に保つ
ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります。(引用:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)
つまり、「すべての設定項目が網羅されており、情報が最新の状態に保たれているか」が重要です。
クリニックのビジネスプロフィールの設定ポイント
ビジネスカテゴリの登録
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。「メインカテゴリ」には、ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に9つまで設定できます。
基本情報の登録
ビジネス名や住所、電話番号の登録を行います。施設名以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となるので注意が必要です。また、住所や電話番号では表記の揺れに注意した上で公式ホームページに記載されている表記と同じ形で正確に登録してください。
商品やサービスの登録
「商品」と「サービス」は、Googleビジネスプロフィールの機能のひとつです。
治療メニューを掲載する場合は、Googleのポリシーおよび日本の医療広告ガイドラインに抵触しない内容にする必要があります。特に「施術名」「簡潔な説明」「料金」「所要時間」の4項目を明確に記載し、事実に基づいた表現を心がけましょう。
※「サービス」はモバイルやタブレット端末でのGoogleビジネスプロフィールに表示されます。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されません。
MEO対策で効果が出ない場合のチェックポイント
MEO対策しても表示順位が上がらない
MEO対策で表示順位が上がらない場合は、他院のプロフィールと比べて何か劣っているのか、何が不足しているのかを分析することが重要です。課題や改善余地を洗い出し、その差を埋めることがMEO対策で効果を出す上で重要な鍵となります。
MEO対策で上位表示されたが、集患に繋がらない
MEO対策で上位表示されたが、集患に繋がらない場合は以下の点を確認してみてください。
・プロフィールは魅力的であるか
・ウェブサイトが魅力的であるか
多くの人は比較検討した上で意思決定しています。つまり、訴求力や信頼感が不足していたり、差別化や優位性をアピールできていないと他院に流れる可能性が高まります。
また、一定数の人はウェブサイトも閲覧する傾向があります。ホームページのデザインや情報量がイマイチだと離脱につながっている可能性が高いため、集患に繋がっていない場合は、一度見直すことが必要です。
クリニックがMEO対策を行う際の注意点
Googleのガイドラインに沿った運用
Googleのガイドラインは、Googleが定めるウェブサイトやビジネス情報の掲載方法に関する公式な指針です。検索結果で適切に評価されるためには、このガイドラインに沿った運営が求められます。違反があると、検索順位が大きく下がる、または表示自体が制限されるといったペナルティを受ける可能性があるため、内容の遵守は非常に重要です。
詳しい内容は、Google ビジネス プロフィール ヘルプセンターで確認できます。
医療広告ガイドラインの遵守
医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が定める医療機関の広告に関する規制指針です。患者に誤解や過度な期待を与える表現を防ぎ、正確で信頼性の高い情報提供を行うことを目的としています。
医療広告ガイドラインの具体例
・症例数や実績を事実以上に記載(虚偽広告)
・「一番効果が高い」など、他院との比較で優位性を断定する表現(比較優良広告)
・「必ず治る」「100%成功」など、医学的に保証できない効果や安全性を強調する表現(誇大広告)
・治療前後の写真を掲載し、効果を強調する内容(条件を満たす場合を除き原則禁止)(ビフォーアフター写真の掲載)
参照:厚生労働省「医療広告ガイドライン」
サクラによる口コミ投稿はNG
口コミはMEO対策の中でも評価を左右する重要な要素ですが、サクラを使った不正な投稿は大きなリスクがあります。Googleはアルゴリズムと監視体制でこうした不正行為を検知しており、発覚すれば投稿削除にとどまらず、ビジネスプロフィールの停止や検索結果からの除外など、深刻なペナルティを科すことがあります。信頼性の高い口コミを集めるには、実際の利用者から正当な方法でフィードバックを得ることが不可欠です。特に来店後のフォローや満足度アンケートを通じた自然な口コミ促進は、Googleの評価にもプラスに働きます。
低評価や星のみの口コミにも返信
低評価の口コミや内容が書かれていない星のみの口コミであっても、丁寧に返信することはMEO対策において非常に効果的です。誠実な対応は、閲覧している潜在的な患者に「このクリニックはしっかり向き合ってくれる」という安心感を与えます。また、事実関係や改善への取り組みを簡潔に伝えることで、不安を和らげ、来院への心理的ハードルを下げる効果も期待できます。
さらに、日頃から真摯に返信しているクリニックでは、口コミ投稿者が不用意な低評価や悪質な内容を控える傾向も見られます。こうした対応の積み重ねは、信頼性の向上と順位維持の両面でプラスに働きます。
クリニックのMEO対策支援サービス
本業に専念したい場合や集患のプロにお任せしたいクリニック様は、MEO対策の専門代理店に依頼することがおすすめです。
サービス内容
MEO対策の支援サービスには、Googleビジネスプロフィールの最適化、写真や投稿の更新、クチコミ対応などが含まれます。さらに、他媒体への情報掲載(サイテーション)やSNS連携を行い、地域検索での信頼性と認知度を高めます。また、施策前のキーワード選定や競合分析、施策後の順位計測から効果改善も一貫して対応します。
クリニックのMEO対策ならMEO GENIUS
株式会社WeBridgeでは、MEO対策支援サービス「MEO GENIUS」を提供しています。集患にお悩みがございましたら、無料相談も実施していますのでお気軽にお問い合わせください。
株式会社WeBridgeは、東京・⼤阪・福岡・北海道に拠点を構えるWEBマーケティング支援会社です。主に、MEO対策やSEO対策、WEB広告、SNS運用などWebマーケティングを中心に、クリニックや店舗、企業に寄り添いながらお客様に合った集客⽀援を⾏っています。累計5,000店舗以上の支援実績から得たノウハウや蓄積データで、戦略設計から実行・分析改善まで一気通貫して対応いたします。
クリニックの集患で最も重要なこと
クリニックのMEO対策でGoogleビジネスプロフィールの最適化は欠かせない取り組みですが、最終的に集患へとつなげるためには、患者にとって価値のある医療サービスを提供していることが大前提となります。
情報や写真を魅力的に整えても、実際の診療内容や対応に満足してもらえなければ、リピートや口コミによる評価向上は期待できません。反対に、質の高い医療サービスを継続的に提供することで、自然と良質な口コミや紹介が増え、MEO対策の効果も最大化されます。つまり、オンラインでの見せ方とオフラインでの患者満足度は表裏一体であり、どちらも欠かすことのできない要素です。
- 《この記事の執筆》
川島 亮太
株式会社WeBridge
WEBマーケティング事業部
SEOコンサルタント・マーケター
- 《この記事の執筆》
加古 美郷
株式会社WeBridge
WEBマーケティング事業部
MEOコンサルタント